最近よくテレビなどで「不動産の一括借り上げ」ということばを耳にします。「不動産の一括借り上げ」とは、どういうものなのでしょうか。自分が持っている投資物件を一括で不動産の管理業者に貸して、一定額の賃貸料を受け取ることを「一括借り上げ」といいます。
投資物件を借りた不動産の管理業者は、業者自身で物件への入居者を募集し、賃貸料を受け取ります。このシステムは、「サブリース契約」と呼ばれ、本来は大家と入居者の間で結ばれるはずの契約が、大家と不動産管理業者の契約、不動産管理業者と入居者との契約というような関係になります。
一括借り上げの物件の持ち主としてのメリットは、入居者が全くいなくても、一定額の賃料を不動産管理会社から支払ってもらえるということです。投資物件を賃貸する場合に、1番怖いのが空室が目立って、家賃収入が少ないということです。そのリスクを避けられるので、物件の持ち主としては、非常にありがたいシステムであるといえるでしょう。しかし、不動産管理業者が物件の持ち主に支払う金額は、家賃保証会社の手数料を引いた金額になるので、一般的な家賃収入と比べると少ない金額になってしまいます。
これは、バブル崩壊後に多くの不動産管理業者が破綻して、サブリース契約をしていた投資物件のオーナーや入居者が大きな被害を受けてしまったことを受けて、同じ失敗をしないために業者側が借り上げの金額の水準を安全なレベルまで下げているからです。水準は低くても、一定の賃貸料が保証されるのは非常に魅力的ですが、様々なリスクも伴いますので、注意すべき点も多くあるシステムになっています。